必ず成果を出す!Webサイトリニューアルの目的や手順を徹底解説
自社のWebサイトについて
「Webサイトはあるけれど、ずいぶん昔に作ってから放置している」
「Webサイトの情報が増えすぎてごちゃごちゃしてきた」
「Webサイトのセッション数がどんどん落ちていく」
「Webサイトのデザインが古く企業やブランドのイメージに合っていない気がする」
といったお悩みを抱えていませんか?
上記のような状況で悩んだとき、あなたのWebサイトはリニューアルをするべきタイミングであることが考えられます。
「そのまま放置していたら、Webサイトの成果が全く出なくなってしまった」そんな最悪の事態を避けるためにも、Webサイトリニューアルを視野に入れましょう。
本記事では、
「Webサイトリニューアルをしたいけど何から始めればいいかわからない」
「Webサイトを改善したいけど、リニューアルをしたからといって本当に効果が出るの?」
とお悩みの方に向けて、Webサイトリニューアルの目的や手順、注意点などを詳しく解説します。是非最後までお読みください。
「10分で学べるLPO攻略術」を
無料でご覧いただけます
LPOは「ランディングページ最適化」の略で、LPを改善することでCVRを最大化させる戦略的アプローチです。
CVR改善に効果的ですが、やみくもにLP改修やABテストを行うだけでは成果に繋がりません。
LPO初心者の多くは、LPの見た目を改修することばかりに気を取られて根本的な部分の改善ができず、失敗に繋がってしまうケースがよくみられます。
LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
そこで、LPOでCVRの改善をしたいとお考えの方に向けて、ユーザー目線で考える際に最も重要な2つの観点をご紹介する資料をお届けします。
この資料をご覧いただくと、たった10分でLPOの攻略術が学べます。
ぜひ参考にしてください。
目次
Webサイトリニューアルをすべきタイミング
まず、Webサイトリニューアルはどのようなタイミングで行うべきなのでしょうか。
明確な理由がないままWebサイトリニューアルを始めてしまうと、思ったように効果が出ない可能性があります。
ここでは、Webサイトリニューアルを検討すべき状況としてよくあるものを、いくつかピックアップしてご紹介します。
Webサイトリニューアルを検討すべきタイミングは以下の通りです。自社に当てはまっているという場合は、Webサイトリニューアルを視野に入れましょう。
・デザインが時代に合っていない
・スマホやタブレット端末に対応していない
・セキュリティ対策が十分でない
・情報が増えて構造が複雑になった
・セッション数やコンバージョン数が減少している
それぞれの状況について、詳しく解説していきます。
デザインが時代に合っていない
そもそもWebサイトのデザインが古くなっており、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)が、時代にそぐわないものになっているケースです。
ユーザーが操作しづらかったり、見づらかったりするWebサイトは、それだけでコンバージョン率が低下しやすく、離脱率も増加しやすくなってしまいます。
また、Webサイトは企業やブランドのイメージに大きな影響を与えるため、デザインが古いとユーザーにマイナスの印象を与えかねません。
デザインが古く企業やブランドのイメージが伝わらないWebサイトや、デザインに統一感のないWebサイトをみて「仕事を依頼してみたい」「商品を買ってみたい」と思うでしょうか?おそらく多くの人が不安になってしまいます。
Webサイトは24時間働いてくれる企業やブランドの顔です。その顔が古臭いと思われるということは、見込み客を取り逃すことに直結してしまいます。
「デザインが古い」「企業やブランドのイメージに合っていない」と感じるのであれば、Webサイトをリニューアルするタイミングかもしれません。
スマホやタブレット端末に対応していない
Webサイトがスマホやタブレット端末に対応していない場合は、早急にWebサイトをリニューアルしましょう。
一般消費者の多くは、PCよりもスマートフォンを利用しています。Webサイトがレスポンスウェブデザインになっておらず、表示が崩れていて使いづらいという印象を受けると、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。
特にBtoCの一般消費者に向けての商材を扱うサービスでは、即座に対応するべきポイントです。
セキュリティ対策が十分でない
WebサイトがSSL化されていない場合、通信が暗号化されないため、ユーザーが入力した個人情報が第三者に盗まれてしまう可能性があります。
個人情報の漏洩は、重大なインシデントとなり、企業としての信頼に大きく関わるので、早急にSSLを導入(SSL化)しましょう。
SSL(Secure Sockets Layer)とはインターネット上の通信を暗号化する技術です。
SSLを導入すると、訪問者のブラウザとサーバー間のデータ通信が暗号化されます。セキュリティ対策として有効で、データの盗聴や、改ざん、書き換え、なりすましなどを防止し、Webサイトの高速化にも役立ちます。
もし、自社のWebサイトが「https://」ではなく「http://」から始まっている場合は、通信の暗号化ができていませんので早急にSSL化してください。
情報が増えて構造が複雑になった
長年自社のWebサイトを運営し、更新しているうちに、情報が多くなりすぎてWebサイトの構造が複雑になっていませんか?
たとえば、とある商品のシリーズが続き、現在はバージョン10のみを販売しているとします。バージョン1~9までの商品情報が同じページに並んでいると、ユーザーは最新バージョンに関する情報を見つけるまでに時間がかかってしまいます。
その場合、過去のバージョンを1つのページに統合し、最新バージョンを一目見てわかるようにレイアウトを変更することで、ユーザーの離脱率を下げやすくなります。また、最新バージョンの商品ページに適切なCTAを配置することで、コンバージョン率を改善できるでしょう。
「情報の整理」として改めてWebサイトの設計を見直し、リニューアルすることで、改善に繋がります。
セッション数やコンバージョン数が減少している
「ずいぶん前からWebサイトのセッション数やコンバージョンが落ち込んでいる…」
そんなときも、Webサイトリニューアルは効果的な場合があります。
Webサイトのターゲットや、サイト設計、UIやUXを1から見直しリニューアルすることで、セッション数やコンバージョン数を改善することができます。
ただしWebサイト全体ではなく、Webサイトの問題点を洗い出し、問題の要因と考えられる部分のみを改修するだけでもコンバージョン率を改善することができます。
スピード感をもってコンバージョン率を改善したいのであれば、Webサイトリニューアルではなく、部分的なWebサイト改善がおすすめです。また、Webサイトとは別に、集客に特化したLP(ランディングページ)を制作するなど、Webサイトリニューアルよりもコストをかけずにスピード感をもってコンバージョン率を改善できる場合があります。
失敗しないためのWebサイトリニューアルの進め方
WebサイトリニューアルはWebサイトを新規で一から制作する場合とは異なり、既存サイトが存在します。Webサイトリニューアルを成功させるためには、既存サイトの持つ課題や強みを整理し、どのように改善していくのか検討しなければいけません。
ここからはWebサイトリニューアルの手順を、以下の9つのフェーズに分けて解説します。
1.Webサイトリニューアルの目的を明確にする
2.既存サイトの問題点を洗い出す
3.Webサイトの要件定義をする
4.Webサイトのコンセプトを明確にする
5.サイトマップを作成する
6.デザイン・コンテンツを作成する
7.コーディングをする
8.検証・校閲をする
9.公開後、効果測定を行い運用改善をする
では、具体的な進め方について見ていきましょう。
1.Webサイトリニューアルの目的を明確にする
まず「何のためにWebサイトリニューアルをするのか」という目的を明確にしましょう。
例えば、旅行をするときには真っ先に目的地を決めますよね。どこに行くかによって準備すべきものや行動、時間、使用する交通機関などは変わりますが、これはWebサイト制作においても同じことが言えます。
どこに向かって何をすべきかを具体化するためにも、まずは目的を明確にしましょう。
目的としては、
・Webサイトの集客力を上げたい
・採用応募者を増やしたい
・企業やブランドの認知を拡大したい
といったものが挙げられます。
このとき、具体的な数値目標を立てることで、目標達成のために何が必要かを明確にできます。
また、手段と目的は混同しないようにしましょう。
・CMS導入
・デザインの刷新
・サイト構造の簡略化
といった内容は、Webサイトリニューアルの施策の一部であり、あくまでも目的を達成するための手段です。「新しいWebサイトで何を実現したいのか」が重要なので、手段と目的は混同しないように注意しましょう。
2.既存サイトの問題点を洗い出す
目的を明確にしたら、自社サイトの課題について整理していきます。現状の顧客を理解し、達成すべき目標に対する課題を洗い出しましょう。
既存サイトを分析する際には、「なんとなく使いにくい」「この文言にインパクトが足りない気がする」といった主観的な考えは重要ではありません。解析ツールや分析ツールを使用して、定量分析と定性分析をしっかりと行い、ユーザーが実際にどのように行動しているかや、何を求めているのかを把握することが大切です。分析にはツールの使用だけでなく、ユーザーテストやアンケートの実施も効果的です。客観的な評価が得られるため、自分たちでは気づけなかった課題を発見するきっかけにもなるでしょう。
また、競合サイトについても調査し、自社サイトよりも優れている箇所や、自社サイトの課題をどのように克服しているのか、その要素も必ず確認します。
3.Webサイトの要件定義をする
要件定義がWebサイトリニューアル全行程の中で最も重要なフェーズといっても過言ではありません。
要件定義では、Web制作会社が主体となり、依頼側の担当者と一緒に「どういったWebサイトにするか」の方向性を決めていきます。
この要件定義が不明確だと、Webサイトリニューアルをスムーズに進行できないだけでなく、軸のブレたWebサイトになってしまいます。また、要件定義の段階で方向がしっかり決まっていないと、後で大きな修正が入ることになり、コストが余分にかかってしまうリスクがあります。
要件定義では、
・Webサイトのゴール
・優先順位(何に予算と時間をかけるか)
・ターゲット
・キーワード
・システム(CMS導入の有無など)
・予算
・スケジュール
などを具体的に決めましょう。
4.Webサイトのコンセプトを明確にする
Webサイトは複数のページで構成されるため、一貫性のあるものにするためにはコンセプトを明確にする必要があります。
コンセプトとは「このWebサイトが存在する理由」に等しいので、要件定義と同じくらい
重要です。要件定義が明確でも、コンセプトが定まっていないと、制作していく中でチーム内の共通認識が取れず、軸のブレたWebサイトになってしまいます。
Webサイトを通して「誰に」「何を」伝えたいのかを考えながらコンセプトを決めましょう。
例えば、
・実務に活かせるマーケティング知識が身につくメディア
・働く女性が気軽に意見交換できる交流サイト
・野菜を食生活に取り入れるためのレシピサイト
などが挙げられます。
もし「コンセプトが明確になっていない」という場合は、
「現在利用してくれているユーザーはどんな人なのか」
「現在ユーザーから人気があるサービスは何か」
「どのようなポイントがユーザーに受け入れられているのか」
「他社にはなく自社にしかない強みは何か」
といったポイントを洗い出し、深堀りしていきましょう。
「誰に」「何を」を伝えたいのかを明確にしていくことで、コンセプトが定まります。
またこのフェーズで、ユーザーにコンセプトをわかりやすく伝えられるキャッチコピーを制作すると、よりWebサイトリニューアルの軸が定まりやすいでしょう。
5.サイトマップを作成する
要件定義とコンセプトが確定したら、サイトマップの作成に移ります。
Webサイトは「階層構造」となっており、親といわれる階層から、子の階層が枝分かれになっています。
例えば、Webサイトにアクセスしたとき最初に表示される「トップページ」を第1階層とすると、そのページから、「料金表」「サービスの特徴」「お問い合わせ」などのような情報が記載されたリンクが第2階層、さらにより詳細な情報ページへのリンクを第3階層……というように構成されています。
〇サイトマップ具体例
【第1階層】 【第2階層】 【第3階層】
トップページ→ 料金表 →スタンダードプランの料金
→プレミアムプラン料金
サービスの特徴 →スタンダードプランの特徴
→プレミアムプランの特徴
このとき、既存のサイトマップを整理し、どのページが必要で、どのページが不要か?また、どのような階層構造にするか?を決めていきます。
6.デザイン・コンテンツを作成する
サイトマップが決まったら、その情報を見やすく、わかりやすく、より効果的に伝えられるようにコンテンツを設計し、デザインを作成していきます。
このとき、Web制作会社がワイヤーフレームと呼ばれるWebサイトの設計図のようなものを制作します。その設計図に沿って、デザインをしていきます。このとき、見た目がきれいなだけでなく、ターゲット属性やユーザーの行動心理を反映したデザイン設計が必要です。
専門知識や技術が必要となるため、社内のWebデザイナーまたは、Web制作会社やプロのWebデザイナーに依頼するのが一般的です。
事前にチーム内で要件定義やコンセプトがしっかりと共有できていれば、一貫性のあるWebサイトを作ることができるでしょう。
7.コーディングをする
デザインが完成したらコーティングをしていきます。コーディングはデザインと同様、専門的な知識や技術が必要になる作業ですので、社内のデザイナーやエンジニア、制作会社と連携するケースが多くなります。ソースコードを書いたり、バグをチェックしたりと、コーディングにはある程度時間が必要になりますので、スケジュール管理をしっかり行うことが大切です。
8.検証・校閲をする
コーティングが完了したら、いよいよ公開です。公開する前に、どのブラウザでも正常に動作するか、表示崩れがないか、リンクは正しく貼られているか等、チェックを行います。
また、テキストに誤字や表現の間違いがないか等の最終確認をします。例えば、正しくお問い合わせフォームに遷移しなかったり、価格表記や電話番号が間違っていたりしたまま公開してしまうと、大きな機会損失につながるため、検証・校閲の工程は非常に重要です。
9.公開後、効果測定を行い運用改善をする
Webサイトは、リニューアルが完了して終わりではありません。成果を出し続けるには、効果測定し、その結果をもとに運用改善し続ける必要があります。継続的な運用改善は要件定義と同じくらい、Webサイトの成果を左右します。
自社で運用改善することも可能ですが、Web改善に関するノウハウがなくお困りの方や、社内リソースがないとお困りの方は、プロに依頼することでWebサイトリニューアルの効果を最大化することができるでしょう。
「10分で学べるLPO攻略術」を
無料でご覧いただけます
LPOは「ランディングページ最適化」の略で、LPを改善することでCVRを最大化させる戦略的アプローチです。
CVR改善に効果的ですが、やみくもにLP改修やABテストを行うだけでは成果に繋がりません。
LPO初心者の多くは、LPの見た目を改修することばかりに気を取られて根本的な部分の改善ができず、失敗に繋がってしまうケースがよくみられます。
LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
そこで、LPOでCVRの改善をしたいとお考えの方に向けて、ユーザー目線で考える際に最も重要な2つの観点をご紹介する資料をお届けします。
この資料をご覧いただくと、たった10分でLPOの攻略術が学べます。
ぜひ参考にしてください。
Webサイトリニューアルを成功させるための9つのポイント
続いては、Webサイトリニューアルを成功させるためのポイントを解説します。
Webサイトリニューアルを成功させるには以下の9つのポイントが重要です。
・要件定義をしっかりと行う
・デザインばかりに目を向けない
・依頼するWeb制作会社を正しく選ぶ
・SEO対策をしっかりと行う
・競合分析をしっかりと行う
・自社のUSPを明確にする
・キャッチコピーを磨きこむ
・ユーザー目線でサイトを設計する
・サイトの運用改善を継続的に行う
・サイトリニューアルしたことを周知する
では、1つずつ詳しく解説します。
1.要件定義をしっかりと行う
前章の「失敗しないためのWebサイトリニューアルの進め方」でもご説明しましたが、要件定義がWebサイトリニューアルを成功させられるかどうかの命運を握っているといっても過言ではありません。要件定義が明確でなければ、Webサイトリニューアルをしても思い描いていた成果は得られないでしょう。
要件定義は以下のようなプロセスで行うとスムーズです。
(1)洗い出した既存課題に優先順位をつけて整理する
(2)Webサイトリニューアルの方向性を具体化する
(3)社内チームで協議し、承認を受ける
(4)要件定義した内容を文書化する
(5)要件定義の内容をチーム内で共有する
2.デザインばかりに目を向けない
Webサイトが古臭いからとりあえずデザインを新しくしようという気持ちはわかりますが、ただデザインだけにこだわっていても効果は出ません。
あくまで重要なのは、ユーザーが使いやすい設計になっているか、コンテンツの内容が充実しているかなどです。
デザインはわかりやすくWebサイトの見た目を変えることができるので、時間をかけてしまいがちですが、要件定義やコンセプトが決まっていないまま時間をかけて制作しても、「誰に・何を・どうやって」伝えたいのかがわからず、軸のブレたWebサイトになってします。
デザインだけを重視して、要件定義やコンセプトがおろそかになるというようなことは無いよう注意しましょう。Webデザイナーなどの制作チームに要件定義やコンセプトを共有し、共通認識をもって取り組むことが大切です。
3.依頼するWeb制作会社を正しく選ぶ
Webサイトリニューアルを外部に依頼する際には、Web制作会社の選定も非常に重要です。
一口にWeb制作会社といっても、Webサイトリニューアル後の運用改善まで対応してくれるのか?Webマーケティングのノウハウがあるのか?SEO対策に精通しているのか?など、できること・できないことはさまざまです。
せっかく費用や時間をかけたのに、思ったようなWebサイトリニューアルができなかった…とならないためにも、自社に合ったWeb制作会社を選びましょう。
4.SEO対策をしっかりと行う
いくらWebサイトリニューアルをしても、ターゲットとなるユーザーに見つけてもらえなければ、成果を得ることはできません。Webサイトリニューアルをする際には、必ずSEO対策をしましょう。
最低でも以下の項目に注意してWebサイトリニューアルを行いましょう。
・ページごとに対策キーワードが決まっているか
・パンくずリストは設定されているか
・タイトル・ディスクリプション・見出しなどの内部施策を行っているか
・テキスト量は十分確保されているか
・レスポンシブ対応になっているか
・内部リンクを減らしすぎていないか
・質の低いページが大量に自動生成されていないか
・存在しないページ、削除したページに404を設定しているか
・XMLサイトマップを設定しているか
自社にSEO対策のノウハウや技術を持った人がいない場合は、プロに外注することをおすすめします。
5.競合分析をしっかりと行う
競合調査とは、同業界や同じ顧客層をターゲットとするWebサイトをさまざまな観点から比較し、調査することです。
同業界の競合サイトを分析することで、ユーザーが他のWebサイトを見ながら比較検討する際に、「競合にある機能がない」「競合に記載されている情報が不足している」といったマイナスとなる要素を事前に明確にすることができます。
また、ターゲットの近い異業界のサイトを調査することで、同業界から差別化を図るための戦略を得ることができます。
競合サイトの構造や、UI/UX、情報設計、機能や、コンテンツの傾向を調査し分析することで、業界の中での自社のポジションが明確になり、競合に勝てるWebサイトへとリニューアルするための手助けとなるでしょう。
6.自社のUSPを明確にする
USPとは、Unique (ユニーク=独自)Selling (セーリング=売り)Proposition(プロポジション=提案)の略称で、「自社にしかない独自の強み」を意味するマーケティング用語です。
Webサイトをリニューアルするにあたり、既存サイトの問題点や課題点だけを抽出するのではなく、「自社にしかない独自の強み」を改めて理解し「ユーザーに満足を与えられるポイント」を明確に提案することが大切です。
・ユーザーに対してどのような価値を与えられるか
・他社と比較して自社にはどのような強みがあるか
を今一度洗い出してみましょう。
USPになりうるのは、一般的に以下のようなものです。
・サービスの特徴(他社にはない機能、自社独自のサービスなど)
・価格(業界最安値、コストパフォーマンスの高さなど)
・専門性
・充実したサポート
・スピードの速さ(短納期、スムーズな動作など)
・サービスの質の高さ
USPは必ずしも1つに絞る必要はありません。
ユーザーへのヒアリングや競合分析などを通して、できるだけ客観的に自社のUSPを明確化しましょう。
7.キャッチコピーを磨きこむ
Webサイトのキャッチコピーは、自社のサービスやブランドのイメージを左右する非常に重要な要素の一つです。
Webサイトを訪問したユーザーに「どんな商品であり、どんなサービスか?」「利用するメリットは何か?」を一目で伝えることができれば、Webサイト内の回遊を促したり、直帰を防いだりすることができます。
刺さるキャッチコピーを作成するためには、「誰に」「何を」伝えたいのかを明確にすることが大切です。
8.ユーザー目線でサイトを設計する
Webサイトをリニューアルする際には、常にユーザー目線で考えるようにしましょう。
見た目の美しさばかりにこだわったWebサイトでは、効果的な改善は見込めません。
ユーザーにとって快適なWebサイトを作ることを意識しましょう。
コンテンツを作成する際には、本当にユーザーの求めている有益な情報が含まれれているコンテンツかどうかも重要になります。
例えば
・専門用語が多く理解しにくいコンテンツになっていないか?
・同じ内容を繰り返し記載していないか?
・独自性のあるコンテンツになっているか?
など、Webサイトリニューアルのタイミングで見直すのをおすすめします。
ユーザー目線のサイト設計には、ユーザーテストの実施が役立ちます。数字だけではわからない、ユーザーの声に耳を傾けることで新しい発見ができることもあるでしょう。
ユーザーテストの方法やメリットについて知りたい方は、こちらの記事を合わせてご覧ください。
9.サイトの運用改善を継続的に行う
Webサイトリニューアルは、リニューアルをして終わりというわけではありません。リニューアル後、コンバージョン率やセッション数はどう変化したのか?ユーザー行動に変化は見られたか?など、結果はどうなったかを必ずチェックしましょう。
万が一、Webサイトリニューアル後に成果が見られなかった場合には、再び問題点を洗い出して改善施策を実施し、効果測定を行いましょう。
基本的に以下の手順で、運用改善を進めると良いでしょう。
(1)現状を分析し、問題点を洗い出す
解析ツールや分析ツールを使用して、定量分析と定性分析をしっかりと行い、ユーザーが実際にどのように行動しているかや、何を求めているのかを把握しましょう。
(2)仮説を立て、改善施策を決める
分析によって明らかになった問題点について仮説を立て、具体的な改善施策を決めていきます。
例えば、「ページの滞在時間は長いのにCVに至らない」場合には、
・CTAボタンを適切な位置に設置できていないため、ユーザーが内容に興味を持ったタイミングでスムーズにフォームに移動できず、離脱してしまう。
・ユーザーが欲しい情報を見つけられていない。
・最後のひと押しになるようなコンテンツや文言がないため、CVに至らない。
といった仮説を立てることができます。
その仮説に基づいて、
・ユーザーがどのタイミングでもフォームに遷移できるようにCTAボタンの配置を見直す
・コンテンツの順番を変えたり、グローバルナビの内容を見直したりする
・導線を意識し、ユーザーにとってメリットのある情報の後にCTAボタンを配置する。
といったように改善施策を考案します。
(3)改善施策を実施し、効果を測定する
仮説を立てたら改善施策に基づいて改修をします。仮説の検証にはA/Bテストが効果的です。
検証の結果、効果が高かったパターンを採用し、改善がみられなかった場合は再テストすることで、LPのパフォーマンスを向上させることができます。
1~3を繰り返すことで、Webサイトを最適化していきましょう。
10.Webサイトリニューアルしたことを周知する
プレスリリースやSNSやメルマガ配信などを活用し、Webサイトをリニューアルした旨を周知しましょう。
Webサイトリニューアルの費用相場
続いて、Webサイトリニューアルの費用相場について紹介します。Webサイトリニューアルにかかる費用はWebサイトの規模や内容によって大きく異なりますが、
数十ページにおよぶWebサイトをリニューアルする場合、およそ100〜1,000万円程度はかかると考えて良いでしょう。
依頼するボリュームや、依頼する会社、ブランディングや集客などの何を重視するか、自由度の高さなどで金額は大きく変わってきます。また、コンテンツを1から作り直すのか?素材やテキストを改めて用意するのか?などでも最終的な費用は変わってきます。
素材の準備など、自社でやれることをできる限りやることが、費用を安く抑えるポイントです。
ただし、Webサイトリニューアルの目的が「集客したい」という場合は、WebサイトリニューアルよりもLP(ランディングページ)制作の方が安く効果的に集客できる可能性があります。
売れるLPの作り方についてはこちらの記事で解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
Webサイトリニューアルの前に、既存サイトの運用改善を検討しよう
「Webサイトをリニューアルするには予算が足りない…」
「もっとスピーディーに効率よく、コンバージョン率を改善したい…」
とお悩みの方には、既存サイトの運用改善がおすすめです。
Webサイトリニューアルよりも低いコストで、コンバージョン率を大幅に改善できる可能性があります。
ここからは、Webサイトリニューアルではなく既存サイトの運用改善を行うメリットを紹介します。
運用改善は低リスクで改善が期待できる
ここまでお読みいただき、Webサイトリニューアルには膨大なお金と時間がかかることがおわかりいただけたかと思います。
Webマーケティングに関するノウハウをもとに正しい方法でWebサイトリニューアルを進めることができなければ、思ったように成果が出ないということも大いにあり得ます。
多くの時間とお金をかけたにもかかわらず、Webサイトリニューアルをしたことで逆に成果が落ちてしまうという可能性もゼロではありません。
より、低リスクでWebサイトを改善したい場合は、既存サイトの運用改善がおすすめです。継続的に運用改善をすることで、少しの改善で成果が出る可能性があります。
スピード感をもって改善のPDCAを回せる
Webサイトリニューアルをするとなると、全ての工程を完了するのに約半年~1年以上はかかると考えていいでしょう。
長期的な目線では成果が出るかもしれませんが、よりスピード感をもってPDCAを回したいという場合には運用改善がおすすめです。
定期的にWebサイトやユーザー行動を分析し、優先度の高い課題から改善していくことで、短期間で大きな成果が期待できます。
まとめ
本記事では、Webサイトリニューアルの正しい進め方や、Webサイトリニューアルを成功させるためのポイントについて解説しました。
Webサイトリニューアルを成功させるためは、Webサイトリニューアルの目的や要件定義を明確化することと、リニューアルした後の継続的な運用改善が重要となります。
もし、予算や時間的なリソースがない場合や、集客だけを改善したいという場合は、Webサイトリニューアルではなく、LP制作や既存サイトの運用改善がおすすめです。
Webサイトリニューアルよりも低コストかつスピーディーに、コンバージョン率を改善することができるかもしれません。
ぜひこの機会に検討してみてください。
「10分で学べるLPO攻略術」を
無料でご覧いただけます
LPOは「ランディングページ最適化」の略で、LPを改善することでCVRを最大化させる戦略的アプローチです。
CVR改善に効果的ですが、やみくもにLP改修やABテストを行うだけでは成果に繋がりません。
LPO初心者の多くは、LPの見た目を改修することばかりに気を取られて根本的な部分の改善ができず、失敗に繋がってしまうケースがよくみられます。
LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
そこで、LPOでCVRの改善をしたいとお考えの方に向けて、ユーザー目線で考える際に最も重要な2つの観点をご紹介する資料をお届けします。
この資料をご覧いただくと、たった10分でLPOの攻略術が学べます。
ぜひ参考にしてください。
コメントを投稿するにはログインしてください。