リスティング広告の費用を徹底解説!費用相場から予算の決め方まで紹介
リスティング広告は数あるWbe広告の中でも、多くの企業が利用している、効果的なマーケティング施策のひとつです。
皆さんの中にも、新たにリスティング広告を利用したいと考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
リスティング広告の運用を始めるうえで、どのような費用がどのくらい必要なのか、気になるところですよね。
今回は、
「リスティング広告っていくら必要なの?」
「費用相場はどれくらい?」
「予算はどうやって決めればいいの?」
「費用対効果を上げる方法は?」
と疑問をお持ちの方に向けて、
リスティング広告の
・費用
・費用相場
・課金形式
・費用対効果を高める運用のポイント
・外注にかかる費用
などを網羅的に解説します。
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LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
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ぜひ参考にしてください。
目次
リスティング広告の基本
まず、簡単にリスティング広告の基本知識を解説します。
リスティング広告とは
リスティング広告とは検索連動型広告のことで、検索エンジンを使って検索した際に結果画面に表示される広告を指します。
リスティング広告の2大媒体として、「Google」と「Yahoo!」が挙げられます。Googleリスティング広告ではGoogleの検索結果に、Yahoo!リスティング広告ではYahoo!の検索結果に広告を掲載することができます。
検索結果画面の上部または下部に、テキスト形式で表示され、リスティング広告には左上に「広告」と表示されます。
Googleリスティング広告は以下のように表示されます。
Yahoo!リスティング広告は以下のように表示されます。
ウェブ上の統計調査を行うStatCounterによると、2019年5月~2020年5月の日本国内におけるサーチエンジンのシェアは、Googleが約76%、Yahoo!は約16%となっています。
この統計から、Googleの方がシェアが高いことがわかります。
GoogleとYahoo!どちらでリスティング広告を配信するか迷っているという場合は、基本的にGoogleから始めることをおすすめします。
リスティング広告の特徴
リスティング広告の最大の特徴は
・実際の検索順位に関わらず、検索結果画面の目に留まりやすい場所に表示されること
・検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して表示されること
の2点です。
自然検索の結果より上部に表示されるリスティング広告は、ユーザーがGoogleやYahoo!で検索した際に、真っ先に目に留まります。そのためクリック率が高く、WebサイトやLPへの流入数を増やすのに最適な手法のひとつといえます。
また、リスティング広告は検索キーワードに連動して表示されるのが特徴です。ターゲットユーザーの興味・関心があるキーワードを狙って表示させることで、流入数の増加やコンバージョンの獲得を見込めます。
リスティング広告の課金方式
リスティング広告の運用にかかる費用について解説する前に、課金方式について説明します。
リスティング広告の費用は主に
・クリック課金制
・オークション制
の2つの仕組みによって決定されます。
それぞれどのような仕組みなのか、具体的に見ていきましょう。
クリック課金制(CPC)
Googleリスティング広告の課金方式はクリック課金制です。
クリック課金制とは、表示された広告をユーザーがクリックすることで料金が発生するシステムです。
クリック課金は、広告が表示されただけで料金が発生することはありません。広告を見て、興味を持ったユーザーがクリックをして初めて料金が発生するので、広告に興味がないユーザーに対して、費用が発生しないというメリットがあります。
クリック単価(1回のクリックで発生する金額)の平均は「50円~1,000円」となっていますが、これはあくまでも目安です。
同じ業界であっても、ターゲットとするキーワードによってクリック単価は大きく異なります。
例えば、同じ「転職サイト」という業界でもGoogleリスティング広告におけるクリック単価は
・「薬剤師 転職サイト」のクリック単価は16,407円
・「IT 転職サイト」のクリック単価は3,801円
・「アパレル 転職サイト」のクリック単価は1,201円
のように、ターゲットによって大きく変動します。
オークション制
リスティング広告では、検索が行われるたびに掲載順位を決定する「オークション」が行われています。
Googleリスティング広告におけるオークションは以下のような流れで行われています。
1.ユーザーが検索を行うと、その検索内容と一致するキーワードが設定された広告が全て検出される。
2.ポリシー違反等のふさわしくない広告を除外し広告を精査。
3.精査した広告だけをオークションにかけ「広告ランク」を参考に掲載順位が決定する。
Yahoo!リスティング広告における広告オークションは以下のような流れで行われます。
1.インターネットユーザーが検索した内容と一致するキーワードが設定された広告がすべて検出されます。
2.1で検出された広告の中から、審査により非承認となっている広告等、掲載対象とならない広告が除外されます。
3.の中でオークションランクの高いものから順に、広告が表示されます。
Googleリスティング広告とYahoo!リスティング広告では使っている言葉が多少違いますが、ほとんど同じような流れで掲載順位を決定していることがわかります。
リスティング広告の掲載順位が決まる仕組み
前章では、リスティング広告の掲載順位が決まる仕組みが「オークション制」であることをご紹介しました。
ここでは、オークションで掲載順位を決定する際に重要となる「広告ランク(Googleリスティング広告)」や「オークションランク(Yahoo!リスティング広告)」がどういったものなのかをご紹介します。
なぜ重要なのかをしっかりと理解しましょう。
「広告ランク」とは
広告ランクとは、Googleリスティング広告の掲載順位および、掲載するかどうかを判定するために使用される指標です。
このランクが高ければ高いほど、広告が掲載される可能性が高くなり、より上位の表示が期待できます。
広告ランクは、品質スコア×上限クリック単価(入札価格)+広告表示オプションで求めることができます。
つまり「品質スコア」か「入札価格」のどちらか、もしくは両方を上げることができれば、広告ランクを上げることができるということです。
入札価格は単純に金額が高ければ高いほど上がります。しかし、品質スコアはお金で調整できるものではありません。そのため、予算を多く投下している競合他社に広告枠を独占されることはなく、ユーザーが本当に必要としている情報を適切に届けられる仕組みになっています。
ではその「品質スコア」は何によって決まるのでしょうか。
品質スコアを決定する3つの要素
品質スコアは、検索するユーザーにとって適切な広告かどうかを評価する指標で、アカウントのキーワードごとに10段階で評価されます。
品質スコアは、主に以下の3つの要素で決まるとGoogleが発表しています。
・広告の推定クリック率
・広告と検索の関連性
・ランディングページの品質(品質スコア)
それぞれ簡単にご紹介します。
広告の推定クリック率
広告の推定クリック率(推定CTR)は、広告に対してユーザーがどのくらい興味関心を持つかを測る指標です。
「この広告なら過去のデータから、これくらいクリックされるだろう」という指標をGoogle側で計算しています。
クリック数が多いほど、Googleとしても売上が増えるため、推定クリック率の高さは広告ランクの上昇に重要な役割を担っているといえます。
広告と検索の関連性
広告がユーザーの検索した意図と、どの程度一致するかが品質スコアに影響します。
ランディングページの品質(品質スコア)
広告をクリックして遷移したランディングページについて、
・有益で独創性のあるコンテンツか
・検索した意図とランディングページの関連性が高いか
・掲載されている情報の透明性や信頼性は高いか
・ページの操作性は高いか
というように、ランディングページの利便性があらゆる角度から評価され、3段階で「平均より上」「平均的」「平均より下」のいずれかのステータスが付きます。
品質スコアはGoogle広告アカウントで確認できます。低い場合は改善を行いましょう。
「オークションランク」とは
オークションランクとは、Yahoo!リスティング広告の掲載順位および、掲載可能かどうかを判断するために使用される指標です。
オークションランクが高ければ高いほど、検索結果の上位に表示されやすくなります。
オークションランクは入札価格×広告の品質で決定します。
Googleリスティング広告における広告ランクと同様に、「広告の品質」が高いと判断された広告は、入札価格が低く設定されていても上位に掲載される可能性があります。
では「広告の品質」は何によって決まるのでしょうか。
広告の品質を決定する要素
広告の品質の具体的な数値を我々が確認することはできませんが、Yahoo!は広告の品質を決定する要素として以下を公開しています。
・推定クリック率
・表示URLの過去のクリック率
・ランディングページの利便性
・広告文と検索クエリの関連性 等
それぞれ簡単に説明します。
推定クリック率
広告がどれだけクリックされうるかという推定の値です。広告の過去のクリック数やインプレッション数の影響を受けます。
表示URLの過去のクリック率
その表示URLが過去にどれだけクリックされたかという実績値です。
ランディングページの利便性
広告をクリックしたユーザーにとってランディングページの利便性が高いかどうかの評価項目です。ランディングページは、最終リンク先URLに設定されたページを指します。
広告文と検索クエリの関連性
広告のタイトル・説明文と、ユーザーの検索クエリの関連性が高いかどうかを判断します。
その他にも
・広告が掲載された地域別の掲載実績(アカウント全体)
・インターネットユーザーの検索クエリ
・各種デバイス(PC、スマートフォン、タブレット)での広告の掲載実績
が加味されます。
リスティング広告にかかる費用
では、実際にリスティング広告にかかる費用について解説します。
リスティング広告に必要な費用は主に以下の3つです。
・広告費
・運用代行費
・ランディングページ制作費
それぞれ詳しくご見ていきましょう。
広告費
まず、リスティング広告を出稿するには広告費が必要です。
一般的な費用相場は1ヶ月で10~30万円程度と言われています。
詳しくは「リスティング広告の費用相場」の「費用相場」にて後述します。
運用代行費
運用代行費は、リスティング広告の運用を外部の会社に依頼する際にかかる費用です。
あくまで依頼した場合なので、自社運用する場合は費用がかかりません。
具体的に運用方法の項目としては
・KGI(経営目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)の策定
・入稿/入札
・進捗管理
・広告の改善提案
などが挙げられます。
運用代行費については当記事の「10.代理店手数料の料金形態」をご覧ください。
ランディングページ制作費
ランディングページがない場合、制作するための費用がかかります。
ランディングページとは、ユーザーが広告をクリックした際に遷移するページのことです。
ランディングページは、お問い合わせや会員登録、商品購入などのコンバージョンへとユーザーを誘導することに特化したページであり、リスティング広告と組み合わせることで大きな成果を生み出します。
リスティング広告の効果を十分に得るためには、ユーザーがより商品やサービスを購入したり利用したくなるようなランディングページの作成が必要不可欠です。
無料のツールを利用し、自社内で制作する場合は費用がかかりません。リスティング広告やランディングページ制作についての知識やノウハウ、制作するスキルがある場合は自社で制作するという選択肢もあります。
ランディングページの制作をプロに依頼する場合は費用がかかります。ランディングページの制作にかかる費用は、およそ20~60万円です。知識やノウハウがない場合や、社内リソースがない場合には外注を検討しましょう。
ランディングページ制作の費用相場については、「ランディングページ(LP)の費用相場は?料金事例を交えて徹底解説!」にて、価格帯別に詳しく解説しているのでご覧ください。
リスティング広告の費用相場
リスティング広告を始める際に、最も気になるのが費用相場ですよね。一般的な費用相場をご紹介しますので参考にしてください。
費用相場は10~30万円
一般的な費用相場は1ヶ月「10~30万円」程度です。
1日あたりの金額は
10万円→1日あたり約3,300円
20万円→1日あたり約6,600円
30万円→1日あたり約10,000円
程度となっています。
ただし、この金額はあくまで目安であり、広告を出稿する業界や商材、ターゲットとするキーワードなどで大きく異なります。競争率の高いキーワードで成果を出すためには100万円以上必要になることもあります。
予算に合わせて広告費用を自由に調整できるのがリスティング広告の特徴ですが、広告費用が少額すぎると十分な効果が得られないことがあります。
また、広告のクリック数やコンバージョン率などのデータも蓄積されず効果の検証がしにくくなるため、少なくとも「10~30万円」に落ち着くことが多いです。
最低出稿額
Googleリスティング広告の最低出稿金額は「1,000円」です。上限金額はありませんが、999円以下の金額は設定できないようになっています。
Yahoo!リスティング広告の最低出稿金額は決まっていません。ただし、広告費用をクレジットカードで支払う場合、3,000円以上、1,000円単位で入金となります。
まずは小額からスタートし、リスクを抑えることができるのもリスティング広告のメリットのひとつですね。
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LPOは「ランディングページ最適化」の略で、LPを改善することでCVRを最大化させる戦略的アプローチです。
CVR改善に効果的ですが、やみくもにLP改修やABテストを行うだけでは成果に繋がりません。
LPO初心者の多くは、LPの見た目を改修することばかりに気を取られて根本的な部分の改善ができず、失敗に繋がってしまうケースがよくみられます。
LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
そこで、LPOでCVRの改善をしたいとお考えの方に向けて、ユーザー目線で考える際に最も重要な2つの観点をご紹介する資料をお届けします。
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ぜひ参考にしてください。
リスティング広告費用の決め方
リスティング広告費用の決め方として主流な方法は以下の3つです。
◆目標CPAから決める
◆目標売上金額から決める
◆クリック単価の相場から決める
それぞれ具体例を用いてご紹介するので、自社に合った方法を試してみましょう。
◆目標とするCPAから決める
目標CPAを決定するために、まずは限界CPAを求めます。
限界CPAとは、1件のCVに対して出せる最大の費用です。
限界CPAを目標にしてしまうと、収支はプラマイゼロになってしまうため、限界CPAから確保したい利益を考慮し、逆算して目標CPAを決定すると良いでしょう。そうすることで、赤字を出すことなく売上を最大化できます。
限界CPAとは、商材の単価から原価を含むコストを引いた金額です。例えば商材の単価が10,000円で、原価が6,000円の場合は、限界CPAが4,000円となります。
リピートが前提のビジネスの場合は、リピートを考慮した単価で計算しましょう。
限界CPAを求めることができたら、次に目標CPAを決定します。
例えば、商材の単価が10,000円で限界CPAが4,000円、確保したい利益が1,000円の場合。目標CPAは2,000円となります。
このケースで考えると、1件あたり2,000円の収益が得られる商品を100件販売したい場合、Googleリスティング広告の予算の上限は2,000円×100件=200,000円となります。
◆目標とする売上金額から決める
リスティング広告からの集客における月の売上目標を50万円と設定して考えてみましょう。
1.目標売上金額から目標CV数を計算する
まずは何件CVを獲得すれば目標売上の50万円を達成できるか計算します。
売上目標÷商材単価=必要なCV数
500,000円÷20,000円=25件
月に25件のCVを獲得することで、月50万円の売上目標が達成できるとわかりました。
2.必要クリック数を計算する
次にどれだけ広告をクリックしてもらえれば、目標である25件のCVを達成できるかを計算します。
CVR(コンバージョン率)が2%であった場合、
必要CV数÷CVR=必要クリック数
25件÷0.02=1250回
月に1250回広告がクリックされることで、月50万円の売上目標が達成できるとわかりました。
3.広告予算を決定する
次に、月に1250回広告がクリックされるためにどれくらいの広告予算がかかるかを計算します。
ここでは仮に平均クリック単価を100円とします。
必要クリック数×クリック単価=広告予算
1250回×100円=125,000円
月50万円の売上目標を達成するためには、月12.5万円の広告予算が必要であることがわかります。
4.広告予算を調整する
一般的には「広告費は売上目標の30%程度」ともいわれています。今回は25%の金額となりましたが、もし広告予算が30%を大幅に上回る場合は、予算や目標売上金額を見直してみましょう。
◆クリック単価の相場から決める
クリック単価の相場からも、広告費用を算出することができます。クリック単価は広告を出すキーワードによって異なります。
CVRが2%で、クリック単価の平均が100円だった場合、1件のCVを獲得するために必要な広告費用は次の通りです。
CVRが2%の場合、広告が200回クリックされるたびに1件のCVを獲得できるということになります。
クリック単価×必要クリック数=CVを1件獲得するのに必要な広告費
100円×200クリック=20,000円
1ヶ月に獲得したいCVが15件であれば
20,000円×15件=300,000円の広告費用が必要となります。
リスティング広告の費用対効果を高める8つの方法
リスティング広告の費用対効果を高める8つの方法を紹介します。
1.除外キーワードを設定する
除外キーワードとは、「特定のキーワードでは広告を表示しない」という設定です。
キーワードごとのCV数を確認したとき、広告費用をさいているにもかかわらず、CVに繋がらないキーワードがあります。
こうした費用対効果に見合わないキーワードを除外設定にすることで、無駄な広告費の削減が可能です。
無駄な広告費用の削減に直結するので、定期的に見直すことをおすすめします。
2.「品質スコア」または「広告の品質」を上げる
「品質スコア(Googleリスティング広告)」または「広告の品質(Yahoo!リスティング広告)」が高ければ高いほど、広告が上位に掲載される可能性も高くなります。
これにより、多くの広告費を費やしていながら、品質が低いために上位に表示されずCVに繋がらないというケースを減らすことが可能です。
また、競合より入札単価が安くても、品質が高いと上位表示が期待できます。
品質を高めるためには、広告とキーワードの内容が一致していることや、広告の遷移先のランディングページが有益で独自性があることが重要です。広告の内容だけでなくランディングページを見直し、改善することで品質スコアを上げましょう。
3.ニーズが顕在化しているキーワードを狙う
ニーズが顕在化しているキーワードとは、ユーザーが自覚している検索語句のことを表します。
例えば「英会話教室 体験」「英会話教室 マンツーマン」という検索キーワードがあった場合、ユーザーは英会話教室に通いたいと思っていることは明らかです。
このように、ニーズがあることが読み取れるキーワードを狙ってリスティング広告を配信すると、CVの獲得につながりやすくなります。
さらに、リスティング広告では、指名キーワードでの出稿が可能です。
指名キーワードとは、ブランド名や商品名、会社名など、特定のものを指定したキーワードです。指名キーワードで検索する場合は、ユーザーの購入意欲が高まっていることが多くあります。うまく活用することで、より一層費用対効果をよくすることができるでしょう。
4.ビッグキーワードだけでなくロングテールキーワードも狙う
「ビッグキーワード」とは、単語での検索で、検索ボリュームが多いキーワードのことです。
一方「ロングテールキーワード」とは、単語を複数組み合わせた検索で、検索ボリュームが少ないキーワードです。
ビッグキーワードの場合は「カバン」「ビール」「ノートパソコン」などのような大まかなキーワードであるため、検索される回数が多くなりますが、そのぶん広告の競争率も激しくなります。
ロングテールキーワードの場合は「カバン A4サイズ」「ノートパソコン 軽量」「ビール プリン体オフ」などのように、より限定的なキーワードとなるため、検索ボリュームがビッグキーワードよりも少なくなります。
このようなロングテールキーワードを狙うことで
・広告ランクによる競争相手が少ない
・ニーズが読みやすい
・購入する意欲の高いユーザーが多くCVRが伸ばしやすい
というメリットがあります。
ビッグキーワードだけでなく、ロングテールキーワードも積極的に狙っていきましょう。
5.マッチタイプを活用する
マッチタイプとは、検索キーワードに対し、広告掲載の範囲を設定することです。
設定できるのは以下の4種類です。(()内は、設定するための書き方の記号)
・完全一致([〇〇]で設定)→ヒット数:極少
・フレーズ一致(“〇〇”で設定)→ヒット数:少
・絞り込み部分一致(+〇〇で設定)→ヒット数:普通
・部分一致(〇〇で設定)→ヒット数:多
「完全一致」は、ユーザーが検索したキーワードと、広告を出す設定キーワードが完全に一致する場合に広告を表示します。
例:検索キーワード「中古車」設定キーワード「[中古車]」
「フレーズ一致」は、登録したキーワードが検索語句に含まれる場合に広告を表示します。
例:検索キーワード「中古車 アクア 東京」設定キーワード「”中古車 アクア”」
「絞り込み部分一致」登録したキーワードが検索語句に含まれる場合に広告を表示します。
例:検索キーワード「中古車 アクア 東京」設定キーワード「+中古車 +東京」
「部分一致」
例:検索キーワード「中古車 アクア 東京」設定キーワード「中古車 京都」
完全一致は、決まったキーワード以外にヒットしないため、検索数は大きく減りますが、ピンポイントに狙い撃ちできるぶん、CVRが高まりやすいです。
反対に、部分一致は幅広い検索キーワードでヒットするため、検索数は大きく増えますが範囲が広いので思ったような成果を得られない可能性があります。
あらゆる可能性を考慮して、広告を最適化していきましょう。
6.配信エリアや時間帯、曜日を絞って配信する
リスティング広告は、配信エリアや時間帯、曜日を絞って配信することができます。
例えば、雪かきの道具は、冬は確実に雪が積もる豪雪地帯に限定したほうが売れやすいですし、レンタカーの広告は、週末を狙って配信したほうがより宣伝効果が大きいでしょう。
ただし、Googleリスティング広告とYahoo!リスティング広告では、ターゲティングの設定内容が異なるので注意しましょう。
7.ターゲット属性を限定して配信する
ターゲット属性は、ターゲットとするユーザーの属性を表します。
性別や年齢、職業、家族構成、趣味思考などといった、各個人の属性を絞って広告を配信し、より効率よくCVの増加を狙う手法です。
例えば、「脱毛サロン」の場合は男女ともにターゲットとなりえますが、「ヒゲ脱毛サロン」は男性に向けたサービスなので、男性に絞って広告を配信した方が効率的です。
同じように、若者向けのファッションブランドであれば、20代に絞って配信をする方が、より効果的です。
このように、ターゲット属性を利用して広告を絞って配信することで費用対効果がよくなるでしょう。
こちらも、Googleリスティング広告とYahoo!リスティング広告では、ターゲティングの設定内容が異なるので注意しましょう。
8.撤退するタイミングを決めておく
広告は成果が出るまで、ある程度の時間とお金がかかります。なかなか効果的なキーワードを発見できず、思ったような売上げが立たないケースもあるでしょう。
そんなときは、撤退するタイミングを決めておくことでリスクを抑えましょう。
「ここまで時間もお金も使ったのにもったいない!」
そう思う気持ちはわかりますが、効果が出ないものにリソースを割くのは費用対効果を悪くする1番の原因となってしまいます。
効果が出ないときは「CPAが◯万円以上となった時点」「3ヶ月の平均コンバージョン数が〇件以下」など、明確に撤退ラインを事前に決めておくことで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
リスティング広告は自社運用か代理店代行どちらがいいの?
Googleリスティング広告の自社運用が向いている場合と、代理店運用が向いている場合についてそれぞれ紹介します。成果を得るためには、自社に合った方法を選んで正しく広告を運用しましょう。
リスティング広告の自社運用が向いている場合
自社運用が向いているケースは以下の3つです。
・費用を抑えたい
・自社でノウハウを蓄積したい
・コミュニケーションコストを抑えたい
広告を自社運用をするメリットは「コストが安い」「ノウハウが蓄積できる」の2点です。
最初は誰もが初心者ですし、知識もない中スタートするので、なかなか思ったように成果が出ない可能性が高いです。
ですが、研究し試行錯誤をすることで、独自のノウハウを確立していけるのは、今後リスティング広告を続けていく際に大きなプラスとなるでしょう。広告運用の体制を整え、人材を育成するためにある程度時間をかけることができる場合は、自社で運用するのも一つの選択肢です。
また、自社の社員が運用するため、外注費用がかかりません。予算に余裕がない場合でも運用が可能であり、社内で直接指示を出すことができるため、コミュニケーションも簡単にとりやすく、メールで何度もやり取りする必要がありません。
金銭的リソースを嫌う場合や、知識の蓄積を重視する場合は自社運用が向いています。
リスティング広告の代理店依頼が向いている場合
代理店に依頼することが向いているケースは以下の3つです。
・ノウハウやスキルを持った人材の採用や教育コストを抑えたい
・最新情報の調査や成果測定に割く時間がない
・広告運用を特定の社員だけに任せたくない
代理店に依頼する場合、最初からプロのノウハウを活用して広告を運用改善することができるため、広告の効果も比較的速く出るでしょう。
また、自社でノウハウやスキルを持った人材を採用したり、育成するほどの時間がなかったり、広告の運用改善についてPDCAサイクルを回せるほどの時間的余裕が無い場合に向いています。
その他にも、広告運用を特定の個人に任せてしまうと、その人材が退職した際に広告運用の継続が難しくなるため、最初から代理店に依頼しておくことがおすすめです。
特に、Googleリスティング広告の場合は、ノウハウがないまま自社運用をして、長い期間で成果が出ないと、気づいたら莫大な金額がかかっていたというケースがあるため、最初から代理店に依頼しておくことが無難と言えるでしょう。
代理店手数料の料金形態は3つ
代理店に運用代行を依頼する場合は、手数料がかかります。
主にその課金形態は
- 手数料率型
- 定額型
- 成果報酬型
の3つです。
それぞれ解説しますので、自社に合ったものを選びましょう。
1.手数料率型
手数料率型は、広告費用の〇〇%の報酬を支払うことで広告運用を依頼するというものです。
リスティング広告の運用代行手数料の中では、1番多い料金体系で、基本的には広告費用の20%を報酬として支払うケースが多いです。
例えば、広告費として1ヶ月10万円を運用する場合、その20%である2万円を代理店に別途支払うことになります。
使った広告費の分だけ支払えばいいので、広告費を抑えることで手数料も抑えることができ、予算の融通がききやすいというメリットがあります。
もちろん広告費を増やせば、運用代行手数料も高くなります。また、余りにも広告費が小額の場合は、下限として会社既定の最低手数料がかかる場合もありますので、事前に代理店に確認しましょう。
2.定額型
月額定額型は、広告費用に関係なく一律の手数料がかかる仕組みです。
広告費が10万円までなら、月額2万円。20万円なら月額4万円がかかるといった具合で、費用ごとに料金が変わるパターンが多く見られます。
毎月、広告費が固定であり、予算の計画が立てやすいですが、ケースによっては広告費の20%よりも高くなる場合があり、別途初期費用がかかる場合もあります。
3.成果報酬型
成果報酬型は、広告運用で1件の成果が出るたびに料金が発生する仕組みです。
毎月定額の支払いがあるわけではなく、コンバージョンが0なら費用もかからないというメリットがあります。
ですが、コンバージョン1件当たりの支払い額は他の型よりも高く、最終的に残る利益が少なくなるケースもあります。
費用対効果を上げるために広告施策と並行してすべきこと
リスティング広告では、上限CPCを過去のコンバージョンデータに基づいて自動で調整する「拡張CPC」が既に実装されるなど、広告運用のAI化がどんどん発展しています。
AI化がより一層加速すれば、今後誰でも簡単に広告を運用できるようになり、競合他社との差別化が難しくなるでしょう。競合他社との競争を勝ち抜くために必要なのはランディングページであるとGoogleも提唱しています。
そのため、「広告ランク」や「広告の品質」を高め、利便性を向上させるためのランディングページ最適化や、CV数を増加させるための入力フォーム最適化等の施策が重要になっていきます。
他社の1歩先へ行くために、改善していきましょう。
それでは、広告施策と並行してCVRを最大化し売上げを伸ばすために重要な
・ランディングページ最適化
・入力フォーム最適化
について解説します。
ランディングページを改善する
せっかく予算を費やし、リスティング広告からの集客数を増やしても、ランディングページでCVに繋がらなければ利益が出ないため、広告費分が赤字になってしまいます。
一方で、ランディングページのCVRが高ければ高いほど、CPAが安くなり、費用対効果の改善が可能となります。広告の効果を最大限に活かすためには、ランディングページの改善が必須と言えるでしょう。
ランディングページを改善してCVRを最大化することをLPOといいます。
例えば、FV(ファ-ストビュー)という、ページに遷移した時に最初に目につく部分の視認性を高めて、離脱率を下げるなどのLPO施策を行うことで、CVRを向上させることが可能です。
広告による集客施策と並行して行うことで、少しのランディングページ改善で大幅なCVRアップが見込めます。
より詳細なランディングページの改善方法は、「LPOとは?基礎知識からCVR改善施策、事例までを徹底解説!」で解説しているので、ご覧ください。
入力フォームを改善する
ランディングページで集客ができても、入力フォームが「見づらい・入力項目が多い」などで離脱されてしまっては意味がありません。
皆さんの中にも、商品をカゴに入れたはいいものの、会員登録のフォーム入力が面倒で途中で買うのをやめてしまった…という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に必須項目の多い入力フォームは、それだけでユーザーのモチベーションを削いでしまいます。
ランディングページを改善する際は、合わせて入力フォームも改善しましょう。
より詳細な入力フォームの改善方法は、「即実践できる入力フォーム改善施策!CVRを上げるテクニック大公開」で解説しているので、ご覧ください。
まとめ:リスティング広告の費用対効果を高めるためには、ランディングページ最適化が重要な鍵を握る!
本記事では、Googleリスティング広告の費用について詳しく解説しました。
Googleリスティング広告の最大の強みは、検索キーワードに連動して、Googleの検索結果の1ページ目の上部に広告を表示できる可能性があるため、狙ったターゲット層に対してピンポイントで集客効果が見込めるという点です。
とても優秀な広告手法であるからこそ、広告運用におけるAI化が今後一層進んでいくことで、誰でも簡単に広告の運用ができるようになると予想されます。
気軽に運用できるようになることで、他社との差別化が難しくなり、競争もますます激しくなるでしょう。
競争を勝ち抜くためには、広告の運用改善だけでなく、ランディングページの改善に取り組む必要があるとGoogleは提唱しています。
ランディングページを最適化することで、もし広告での集客施策が頭打ちになったとしても、CVRを伸ばし続けることができるのです。
広告に膨大な予算をつぎ込んだけれど、成果が付いてこない…
そうなる前にランディングページを改善しましょう。
ランディングページは正しく改善することで大幅にCVRを高められることがあります。
広告運用を検討されている方で、ランディングページがない場合はランディングページ制作を。ランディングページを既にお持ちの方はランディングページ改善も視野に入れ、広告施策の費用対効果をガンガン高めていきましょう!
ランディングページ改善について詳しく知りたい方は、「LPOとは?基礎知識からCVR改善施策、事例までを徹底解説!」も合わせてお読みください。
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LPOは「ランディングページ最適化」の略で、LPを改善することでCVRを最大化させる戦略的アプローチです。
CVR改善に効果的ですが、やみくもにLP改修やABテストを行うだけでは成果に繋がりません。
LPO初心者の多くは、LPの見た目を改修することばかりに気を取られて根本的な部分の改善ができず、失敗に繋がってしまうケースがよくみられます。
LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
そこで、LPOでCVRの改善をしたいとお考えの方に向けて、ユーザー目線で考える際に最も重要な2つの観点をご紹介する資料をお届けします。
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