売れるLPを制作するには?必要な構成や要素を事例とともに解説!
ランディングページ(LP)を活用してWeb集客を行っている方の中には
売上に直結するLPを作りたいがどうしていいかわからない…
LPを制作したがコンバージョン率が思うように伸びない…
アクセス数は増えているのにユーザーがコンバージョンしない…
とお考えの方も多いのではないでしょうか。
せっかくお金をかけてLPを作っても、成果が出なければ意味がありません。
世の中の「売れているLP」はどのように構成されているのでしょうか。
本記事では、売れるLPとは何か?といった基礎知識から、売れるLPの基本構成、売れるLPを制作するために必要な要素について詳しく解説します。
ラヴィゴットの「お客様事例集」をお届けします
業種業態やターゲットなどによって企業のマーケティングにおける課題はさまざまです。課題を解決し成果を出すためには、現状を分析して仮説を立て、検証と効果測定を行って改善のサイクルを回すことが非常に重要です。
ランディングページを活用したマーケティングの強化(お問い合わせ増加や集客アップなど)を目指している企業様向けに、ラヴィゴットがこれまでご支援した成功事例をご紹介します。
ランディングページ制作前にお客様が抱えていた課題と、課題解決のための施策や成果をBefore & After 形式でまとめましたので是非ご覧ください。
目次
1.「良いLP」が「売れるLP」とは限らない
売れるLPとは、商品の購入やセミナーの予約、サービス資料のダウンロードといった具体的な行動をユーザーに起こさせるLPです。行動を起こしたくなるようなLPは、ユーザー目線で作られています。ユーザーの興味関心を引いて、その人が必要としている情報を与え、悩みや疑問を解消してCVに導く、というようにユーザーの思考の流れに沿ってストーリー構成されているLPこそが売れるLPといえます。
一方で、売り手側が一方的に伝えたい情報を詰め込んだLPは、売れないLPになってしまうことがほとんどです。売り手側が押し売りをするのではなく、ユーザーが自然な流れで商品やサービスの魅力を理解してアクションを起こせるように誘導することが売れるLPに必要なポイントです。
また、おしゃれで綺麗なデザインのLPは必ずしも売れるLPとは限りません。デザイン面では良いLPといえても、商品やサービスの魅力が伝わらずCVが獲得できなければ売れるLPとは言えないでしょう。また、インパクトのある売り出し方でアクセス数を集めるLPも、CVR(コンバージョン率)が低ければ売れるLPとは言い難いでしょう。
逆に言えば、アクセス数がそれほど多くなくても、CVRが高い場合は売れるLPといえます。また、デザインがありきたりな印象のものでも、売れるLPは存在します。しかし、デザインが古すぎたり、見にくかったりすると、CVRは下がってしまいます。デザイン性が高いことでブランディングに繋がり、CVRが向上することもあるため、デザインと内容の両面からターゲットに刺さるLPを制作しましょう。
2.売れないLPの典型例
一定のアクセス数があるにもかかわらずCVRが低いLP(売れないLP)には、理由があります。売れないLPの典型例をご紹介するので、自社のLPに該当する箇所がないかチェックしてみましょう。
ターゲット層が不明瞭
同じWeb広告でも、キーワードを検索して表示されたリスティング広告からランディングしたユーザーと、ネットサーフィンをしていてたまたま目に入ったディスプレイ広告からランディングしたユーザーとでは、LPに辿り着いた時点で、購入意欲や興味の度合いに大きな差があります。
そのため、ユーザーの属性によってLPの構成や内容、デザインや訴求を変える必要があります。
例えば、介護用品のLPで、介護福祉施設の決裁者をターゲットにするのか、介護をしている個人をターゲットにするのかでは当然LPの内容は異なりますよね。
しかし売れないLPのほとんどは、ターゲット層が曖昧なまま制作を進めてしまったり、広くとりすぎてしまったりしがちです。
そうすると、あるユーザーにとっては「売れるLP」でも、他のユーザーにとっては「売れないLP」となり、総合的にCVRが低くなってしまうのです。
2.訴求軸がブレている
広告では商品の価格について訴求しているのに、LPでは商品の使いやすさについて訴求していると、ユーザーは思っていた商品と違ったと感じてLPを離脱してしまう可能性があります。
また、1つのLPで商品の価格・品質・使いやすさ・デザインなど複数の訴求ポイントを詰め込みすぎてしまうと「結局何がいいの?」と商品の魅力が伝わりにくくなってしまいます。
せっかくLPを作るんだから、あれもこれも入れたい!と思うかもしれませんが、かえって逆効果になってしまうことがよくあります。
3.ベネフィットが伝わっていない
売れないLPでは「商品のことを知ってほしい!」「サービスのこだわりを伝えたい!」という思いが先行しがちです。自分たちが考える商品の魅力やメリットを並べているだけでは、一方通行のLPになってしまいます。
その商品を購入したり使用したりすることでユーザーの悩みがどのように解決するのかや、ユーザーにとってどんな良いことがあるのかなど、ベネフィットが伝わらない独りよがりのLPではCVRは低くなってしまいます。
4.一目でどんな商品・サービスなのかがわからない
LPを訪れた際に、一目でどんな商品・サービスなのかわからないと、そのまま読み進めてくれるユーザーはほとんどいません。LPを制作する側は、商品やサービスについて知識や理解が深いのは当然ですが、多くのユーザーには事前知識がほとんどありません。
スタイリッシュで雰囲気のあるキャッチコピーを読んで、「どんな商品なんだろう?」と興味を抱いてくれるケースもありますが実に稀です。次々と情報を求める現代の私たちにとっては、数秒で伝わるわかりやすさやキャッチーさがなければ離脱されてしまうでしょう。
5.エントリーフォームが使いにくい
LPから商品の購入やお問い合わせ、申し込みなどをする際に、ユーザーが必要な情報を入力するエントリーフォーム。売れないLPの要因として考えられるのが、エントリーフォームの使いにくさです。
皆さんは、エントリーフォームが使いにくくてイライラしたり、入力を終えずにページを離れた経験はありませんか?
LPの訪問数もあるし、平均滞在時間もそこそこあるのに、なぜかCVRが低いというときに、エントリーフォームがユーザーにとってストレスのない使いやすいものになっているか確認しましょう。
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3.売れるLPの基本構成
では売れるLPはどのように構成されているのでしょうか。もちろん、商材やターゲットによって構成は異なりますが、ここでは売れるLPに共通してみられる構成をご紹介します。
・FV(ファーストビュー)
・問題提起
・商材の紹介
・お客様の声
・FAQ
・クロージング
3-1.FV(ファーストビュー)
FV(ファーストビュー)とは、ユーザーがページにアクセスしたときに最初に表示される画面のことです。FVはキャッチコピーや画像、CTA(コール・トゥ・アクション)ボタンなどの要素で構成されます。
LPではユーザーの約50~70%がFVで離脱しているといわれており、多くのユーザーがそのままLPを読み進めるかどうかをFVで判断していることがわかります。特にFVのメインキャッチコピーはLPのパフォーマンスに大きく影響するため、ユーザーにとってのメリットを明確にし、端的に伝えるように工夫しましょう。また、「すぐに購入したい」「とりあえず資料請求したい」という意欲の高いユーザーを逃がさないためにも、FV内にCTAボタンなどのアクション導線を配置すると効果的です。
3-2.問題提起
LPの導入部分ではユーザーの潜在的な悩みや問題を明確化しましょう。ユーザーのぼんやりとした悩みや問題をしっかりと認識してもらうことで、自分事として読み進めてもらうことができます。このように、最初に問題提起をすることで、悩みや問題が明確なユーザーだけでなく、まだ明確に悩みや問題を理解できていないユーザーもターゲットに含めることができます。
3-3.商材の紹介
ここでは、単なる商材の紹介ではなく、この商品やサービスはどのように悩みや問題を解決してくれるのかを理解してもらえるように工夫しましょう。このとき、商品の強みやメリットを一方的に伝えるのではなく、ユーザーにとってのベネフィットを伝えることでユーザーのモチベーションを高めることができます。ベネフィットはわかりやすく簡潔にまとめましょう。3~5つの項目に分けて紹介するなど、ユーザーが一目で商材の魅力を理解できるようにすると良いでしょう。
3-4.お客様の声
初めて利用する商品やサービスに対して、「本当に効果があるのか?」「悩みが解決できるのか?」と少なからず不信感を抱くことがあるでしょう。不信感や不安を払拭するためには、商品やサービスを実際に利用したユーザーの声を掲載することが効果的です。第三者の意見や評価は現実味があり、安心感や信頼感を与えることができます。またこのとき、ユーザーの名前や年齢、業種、顔写真等があると、より信憑性を高めることができます。お客様の声の他に、事例や実績を提示するのも効果的です。
3-5.FAQ
FAQではよくある質問をあらかじめ掲載することで、LPを読み進めていく中で生じたユーザーの悩みを自己解決させることができます。ここで商品の購入や、お問い合わせを迷っている人の疑問を解消し、背中を押してあげましょう。FAQでは説明しきれない内容については「詳しく知りたい方はお問い合わせください」といったように、CVに繋げても良いでしょう。
3-6.クロージング
クロージングは最後の一押しとなる重要なエリアです。ここまでLPを読み進めたユーザーは、商材に高い興味関心を持っていると考えられ、CVする可能性が非常に高いといえます。こういったユーザーを取りこぼさないために、「今行動しなければいけない理由」を提示するようにしましょう。
例えば
・今なら20%OFF
・期間限定!無料トライアル実施中
・このページからのお申込みで半額
など、購入や申し込みのハードルを下げるオファーを付加することで、ユーザーの意欲を大きく向上させることができます。
4.売れるLPに必要な10のポイント
売れるLPは、ユーザーのモチベーションや心理状態に寄り添う、ストーリー性のある構成づくりが重要であることをお伝えしました。それを踏まえて、売れるLPを作成する際に必要な10のポイントを詳しくご紹介します。
4-1.ゴールを明確にする
LPを制作するにあたって、まずはゴールを明確にしましょう。ゴールを1つに決めて、そこに向かってストーリーを構成していくことで一貫性のあるLPになります。「資料請求」「セミナーの予約」「商品の購入」など、複数のゴールが1つのLPに並存してしまうと、ユーザーを迷わせてしまう恐れがあるため、できるだけ絞りましょう。また、ユーザーのモチベーションを意識したゴールを設定することも非常に大切です。例えば、いきなり商品を購入したり、システムを導入するにはハードルが高すぎることもあります。その場合には「無料トライアル」や「お試しキャンペーン」など適切なゴールを設定すると良いでしょう。
4-2.ターゲットを決める
LP制作を開始するうえで最も重要なのが、ターゲットの見極めです。自社の商品やサービスをできるだけ多くの人に知ってほしい、利用してもらいたいからといって、ターゲットを曖昧にしたり、広げすぎてしまうとかえってCVRは下がってしまいます。その商品やサービスを必要としている人や、特定の悩みや問題を抱えている人にターゲット絞ってLPを構成することが、売れるLPへの第一歩です。ターゲットが絞れたら、ペルソナを設定し、さらに深く掘り下げていきましょう。ペルソナが決まれば、ターゲットに刺さるデザインやキャッチコピーの方向性、訴求ポイントなどもおのずと決まってきます。
4-3.競合調査をする
売れるLPを制作するうえで必須なのが、事前の競合調査です。競合他社のLPがそれぞれどのような訴求を行っていて、どのような構成になっているか、最低でも3社以上の企業を調べる必要があります。競合他社がいない場合や、似たようなサービスや商品を扱う企業がいない場合は、同じような層のユーザーをターゲットとしている企業のLPを参考にしましょう。自社に足りない要素は取り入れ、逆に競合他社と差別化できるような要素を入れるなどして、競合他社に勝てるLPを作りましょう。
4-4.訴求軸を明確に決める
ターゲットの悩みやニーズに合わせて訴求軸を絞り明確化しましょう。例えば、1つのLPで商品の価格、品質、使いやすさ、デザインなど複数の訴求を一度に行なってしまうと、一つ一つのインパクトや魅力が薄れてしまい、結局この商品・サービスのメリットは何なのかがユーザーに伝わりにくくなってしまいます。また、ユーザーニーズを的確に捉えて訴求しなければ「この商品は、自分が求めていたものと違った」と思わせてしまう可能性があります。例えば、ターゲットが低価格な商品を求めているにもかかわらず、高品質であることばかりを訴求していてもCVには繋がりません。適切な訴求をするためには、しっかりとターゲットの分析を行いましょう。
4-5.流入元との整合性をとる
広告文では「価格の安さ」を訴求していたのに、遷移先のLPのでは「品質の高さ」を訴求していた場合、ユーザーニーズに合わずに離脱してしまう可能性が高いです。ユーザーの検索するキーワードや広告文とズレが生じないように、訴求ポイントを統一させましょう。SEO・Google広告・SNS(Instagram・Twitter・Facebook)・Webメディアなど、流入元や広告の訴求内容によって複数のパターンでLPを用意するのも効果的です。逆に、広告のキャッチコピーを変更する時はLPの内容を見直す必要があります。広告とLPは別物でなく、不離一体のものであると意識して制作しましょう。
4-6.構成はストーリーを意識し一貫性を持たせる
「4-1.ゴールを明確にする」のプロセスで決めたゴールに向かってLPを構成していきます。前後で関係のない内容へ急に話が飛躍したり、ストーリーとして筋が通っていない構成は、ユーザーに違和感や不信感を与えてしまい、離脱率を高めてしまいます。また、ユーザーにとって明らかに不要な情報であったり、最初に決定した訴求軸から大きく外れた情報を入れてしまうと、かえってユーザーの興味関心が薄れてしまう可能性があります。ユーザーの商品に対する理解度や、モチベーション、思考の流れを意識して構成しましょう。
4-7.行動を促す要素を必ず入れる
LPに訪れたユーザーが商品やサービスに興味を持ったタイミングでアクションを起こせるように必ずCTAを配置しましょう。縦長LPの場合、LPの最初と最後までの距離が長くなりがちなため、CTAが最初と最後だけだと、ユーザーが「いいかも」と思ったタイミングでアクションを起こすことができず、離脱に繋がってしまいます。そのため、コンテンツの終了部分にもアクションを起こせるような導線を設置しましょう。
また、CTAの文言を考える際には、ボタンをクリックするとどうなるのかを具体的に伝えるようにしましょう。例えば不動産のLPの場合、「詳細はここをクリック」より、「注目の一戸建てを探す」の方がクリックした後どうなるかをユーザーにはっきりと想像させることができます。また、名詞ではなく動詞を使う方が、リンク先での行動をよりイメージしやすくなります。例えば「セミナー予約」ではなく「セミナーを予約する」とすることで、ユーザーは安心してクリックすることができます。
4-8.過不足のない適切な情報量にする
業種や商材によりますが、LPは基本的に1ページで完結することが前提のため、情報量があまりにも多すぎると「疲れる」「見るのが面倒」「結局何が言いたいのかわからない」といったネガティブな気持ちになってしまい、離脱率の増加に繋がります。
逆に情報量が少なすぎると、ユーザーは信頼感や安心感がないと感じる傾向にあります。また「このページでは判断できないから他のページを見よう」と思われてしまい、競合他社にユーザーを奪われる可能性があります。情報量のさじ加減は難しいですが、競合他社を参考にしたり、ユーザーテストの結果を参考にしたりして、適切な情報量を見つけていきましょう。
4-9.LPの制作後も継続してPDCAを回す
作って終わりのLPが「売れるLP」になることはまずありません。LPは公開してからがスタートです。なぜならターゲットや訴求ポイントは作り手側が仮定したものに過ぎず、想定外のユーザー層にニーズが発生することもよくあるからです。また一度成果が出たとしても、そのパフォーマンスが継続するわけではありません。自社の製品やサービスに関わる市場や外部環境、ユーザーなどのさまざまな要素が変化するため、思いのほか効果が持続しないこともあります。CVの獲得を目的とするのであれば、継続的な改善が必要です。公開後は現状分析を実施して問題点を洗い出し、問題を解決するための改善施策を行い、それを繰り返すことで「売れるLP」を育てましょう。
4-10.中長期的な視点を持って制作する
「4-9.LPの制作後も継続してPDCAを回す」でもお伝えした通り、売れるLPには公開後の改善が必要です。しかしLPを改善したからといってすぐに結果が出るとは限りません。なぜなら、LPのCVRを向上させるためにはLPへの集客施策をしっかりと行う必要があるからです。LPへの集客施策ができておらず、アクセス数がない状態でLPだけを改善しても、CVRは思ったように改善されません。
LP改善の効果が現れるのは、ターゲットユーザーの集客を最適化させた後と考えましょう。
というのも、リスティング広告やディスプレイ広告、アフィリエイト広告、動画広告などのWeb集客施策は一定のフェーズに達すると、幅広くリーチできたとしても、サービスや商品に興味関心のないユーザーにまで広告が届き、広告費がかさむわりにCV獲得ができないという状況に陥ってしまいます。広告がターゲットユーザーに行き届き、集客施策が頭打ちになったタイミングで改善施策を行うと、少しのCVR改善でも大きな売上の増加が期待できます。
大幅な売上アップを目指す場合は、集客施策を最適化させてから、訪問ユーザーの取りこぼしを防ぐための改善施策を実施しましょう。LPの公開から1~2ヶ月だけの結果で一喜一憂せず、中長期的な視点をもって集客施策やLPの改善に取り組むことで、必ず成果が出ます。
5.公開後すぐに成果が出た!CVR7%のLP参考事例
LPOコンサルティングのサービスを提供している株式会社ヴィゴットの事例では、LPの無料診断と資料ダウンロードを促すLPを制作し、短期間でCVR7%※という高い成果を上げました。
(※一般的にBtoBサービスのLPにおけるCVRは2~3%といわれています。)
まずは事例概要を見ていきましょう。
【サービス名】
LPOコンサルティング
【サービス概要】
既存のLPを運用・改善し、CVRを高めるサービス
【LPの制作目的】
LPの運用や改善に悩みのある顧客からのお問合せ獲得
【LPのゴール】
・無料LP診断
・サービス資料ダウンロード
【想定ニーズ】
・LPを制作したが、CVが獲得できないので改善したい。せっかく時間とお金をかけて作ったLPなので、フルリニューアルではなく、現在のLPをもとに改善したい。
・LPを制作してそこそこCVは取れているものの、さらに改善したいと考えているが打ち手がわからない。もしくはリソースがない。フルリニューアルしてCVが落ちると困るので現在のLPをベースにPDCAを回していきたい。
【成果】
CVR7%
以上が事例の概要です。
では、このLPは、なぜリリースして間もなくCVR7%という高いパフォーマンスを実現できたのでしょうか?
具体的にどのような構成や要素で制作されているのかを紐解いていきましょう。
FV(ファーストビュー)
「LPOコンサルティング」というサービスはあまり浸透していないこともあり、伝わりにくい可能性があるので、イラストを活用してシンプルかつ明瞭なクリエイティブに。文字で説明しきろうとせずに、写真やイラストを最大限に活かしています。
キャッチコピーは「LPOコンサルティング」というサービス名は全面に出さず、「そのランディングページまだまだ伸びます!」とすることで、一目でベネフィットをイメージできます。
また、FV内にCTAボタンを設置することで、FVで興味を持ったモチベーションの高いユーザーをすぐにエントリーフォームに導けるような設計になっています。
実績
「LPOコンサルティング」はそれほど広く知られていないサービスなので、まずはユーザーを安心させるために実績や取引企業のロゴを掲載しています。実績数など具体的な数字を掲載することで、これから展開されるLPの内容に説得力を持たせることができます。
問題提起
具体的なサービス内容を紹介する前に、問題提起のセクションを設けて顧客のニーズやお悩みを明らかにしています。
ターゲットに寄り添って具体的な悩みやニーズを浮き彫りにした後に、どうすれば解決できるのか明確な答えをすぐに提示します。
このように、サービスについての詳細な情報を記載する前に導入のセクションを設けることで、ユーザーはより自然な流れでLPを読み進めることができます。
サービス紹介
ここではじめて「LPOコンサルティング」というサービス名を用いて、どういうサービスなのかを具体的に紹介しています。
テキスト量は、多すぎても読んでもらえませんし、少なすぎても不信感を与える原因となってしまいます。
この事例では、説明的になりすぎないようにテキストを50文字程に抑え、アイコンを交えてわかりやすく紹介しています。
特色・強み訴求
サービスについての知識や理解が深まったところで特色や強みを訴求し、ユーザーのモチベーションを高めます。
直前のサービス紹介コンテンツでは「どのようにして悩みを解決するのか」を提示したので、次に「なぜ悩みを解決できるのか」という根拠を示します。
強みやメリットをただ並べるのではなく、その強みやメリットがあることで顧客にどのようなベネフィットがあるのかを記載しています。
お客様の声
直前の強み訴求ではサービスの内容や特色を理解した顧客に対し、ベネフィットを強調することで行動を後押ししました。
ここからさらに顧客のモチベーションを高めるために効果的なのが「お客様の声」です。
お客様の声で、第三者の意見や事例を紹介することで、サービスを利用することで得られるベネフィットがより具体的にイメージできます。
お客様の声は、具体的な内容であればあるほど効果的です。
株式会社ラヴィゴットの事例では、社名や写真の掲載だけでなく、「コンバージョン率9%に」「複数のキーワードで検索結果に1位表示」等、具体的な数字を用いることで説得力が高まり、顧客を納得させることに成功しています。
クロージング
クロージングセクションでは申し込みを迷っているユーザーに対して、最後の一押しとなるコンテンツが必要です。
株式会社ラヴィゴットの事例では、最終セクションで再度顧客の悩みを具体的に明示することで「私にも当てはまる」ということを強く認識させ、資料ダウンロードまたは無料LP診断を促しています。
サービスフロー
LPを最後まで読み進めてくれたユーザーのモチベーションは非常に高いといえます。
モチベーションの高いユーザーの多くは、サービスについてより具体的な内容を知りたいと考えています。
株式会社ラヴィゴットの事例では、最後にサービス提供の流れを掲載することで、モチベーションの高いユーザーに対して、さらに具体的な導入イメージを与えています。
「実際に自社でサービスを導入したら…」
と想像させることで申し込みのハードルを下げ、最後の一押しをしてあげます。
LPの最後には必ずCTAを設置し、最後まで読み進めてくれたユーザーがスムーズに申し込みできるようにするのがポイントです。
いかがでしたか?
ご紹介した株式会社ラヴィゴットの事例では、なんとリリースの翌日にCVを獲得。本記事で紹介した「2.売れるLPの基本構成」「3.売れるLPに必要な10のポイント」をベースに、ターゲットに合わせて自然で理解しやすい構成・コンテンツにカスタマイズすることで成果の出るLP制作が成功しました。
ラヴィゴットの「お客様事例集」をお届けします
業種業態やターゲットなどによって企業のマーケティングにおける課題はさまざまです。課題を解決し成果を出すためには、現状を分析して仮説を立て、検証と効果測定を行って改善のサイクルを回すことが非常に重要です。
ランディングページを活用したマーケティングの強化(お問い合わせ増加や集客アップなど)を目指している企業様向けに、ラヴィゴットがこれまでご支援した成功事例をご紹介します。
ランディングページ制作前にお客様が抱えていた課題と、課題解決のための施策や成果をbBefore & After 形式でまとめましたので是非ご覧ください。
6.売れるLPを制作する際の注意点
ここまで「売れるLP」を制作するための具体的な方法をご紹介してきました。ここからは、失敗を防いでより効果的なLPを制作するための注意点をご紹介します。
問い合わせ数に対する成約率を確認しよう
問い合わせ数が多い=売れるLPだと勘違いしている人が多くいますが、必ずしもそうであるとは限りません。
いくらお問い合わせ数が多くても、1件も成約に至らなければ「売れるLP」とはいえません。
お問い合わせ数が一定数あるのに成約に繋がらない理由として、お問い合わせ後の対応方法や、料金、LPの内容と実際のサービス内容にギャップがある等さまざまな要因が考えられます。一方で、根底としてターゲットを絞れていないことが原因となっている可能性があります。
「売れるLP」を作るためには、お問い合わせの質を高めることを意識しましょう。
例えば、低予算の顧客に向けたサービスでないならば、価格訴求はせずに品質をメインに訴求し、高級感のあるデザインにしてみましょう。そうすれば、予算感が合わないことでのミスマッチが防げるかもしれません。お問い合わせ数が減っても、成約に繋がるお問い合わせの割合が高まれば、それは「売れるLP」といえるでしょう。
このように、お問い合わせ数だけに捕らわれずに、ターゲットを絞ってピンポイントで刺さる訴求をすることが売れるLPへの近道です。
LP制作後は効果測定をしよう
ターゲットの設定やベネフィットは作り手側が仮定したものに過ぎません。LPの制作後は放置せず、必ず効果測定をして答え合わせをしましょう。
実際のユーザーの反応や行動を見て、最適化していくことで、LPのパフォーマンスを向上させることができます。
効果測定は主に以下の方法で行うことができます。
・アクセス解析
アクセス解析とは特定のLPに関するユーザーの行動や属性を分析することをいいます。
アクセス解析ツールとして最も有名なものが、Googleが無料で提供する「Googleアナリティクス」です。
解析に必要なツールはほぼすべて網羅されており、登録したWebサイトやLPのユーザー行動や、ユーザー属性、訪問したページ、成果の達成率、広告効果や反響調査などを分析することができます。
・ヒートマップ分析
ヒートマップとは、その名の通り訪問したユーザーによく見られている部分が赤く、逆に見られていない部分は青く表示されるサーモメーターのようなツールです。LP内のユーザーの動きがわかりやすく可視化できるため、よりロジカルな改善の方向性を見出すことができます。
・ABテスト
A/Bテストとは、一部の要素が異なる2つのページを同じ条件で運用し、どのパターンが最も効果が高いのかを判定するための手法です。
LPにアクセスしたユーザーにパターンAとパターンBをランダムで表示し、一定期間でそれぞれのユーザーの反応を検証します。検証の結果、効果が高かったパターンを採用し、改善がみられなかった場合は再テストすることで、LPのパフォーマンスを向上させることができます。
これらの方法で効果測定を行い、成果が出ている部分は残し、問題がある部分は改善を行うことで「売れるLP」を作っていきましょう。
集客方法とセットで考えよう
LPは広告と連携させることで大きな効果を発揮します。売れるLPを制作するためには、集客方法もセットで考える必要があります。
リスティング広告や、ディスプレイ広告、SNS広告など、集客方法によってアプローチできるユーザー層は異なります。
・顕在層をターゲットにしたLPの場合は、特定のキーワードでリスティング広告を出稿する
・認知拡大を目的としたLPの場合は、ターゲットを広めに設定しディスプレイ広告を出稿する
・10代向けのサブスク型サービスのLPの場合は、インスグラム広告を出稿する
等、LPのターゲットに最適な集客方法を考えましょう。
そして最も注意したいのが、「LPと流入元の整合性がとれているかどうか」です。
広告では「化粧水 エイジングケア」というキーワードで出稿しているのに、遷移したLPのFVで「敏感肌さんにおすすめ!もっちり高保湿スキンケア」というキャッチコピーになっていると、ユーザーは「求めていたものと違った」と感じて直帰してしまう可能性があります。
ユーザーの検索するキーワードや広告文とズレが生じないように、訴求ポイントを統一させましょう。
SEO・Google広告・SNS(Instagram・Twitter・Facebook)・Webメディアなど、流入元や広告の訴求内容によって複数のパターンでFVを用意するのも効果的です。
A/Bテストを繰り返し、コンバージョン率を最大化できるLPを目指しましょう。
7.売れないLPを売れるLPにする方法
本記事ではここまで、売れるLPを制作する方法について細かく解説してきました。では、以前制作したけど成果が出ていない「売れないLP」を「売れるLP」にすることは可能なのでしょうか。答えは、可能です。
お金をかけてLPを制作したのに思うように成果が出ない…
数か月前まで成果が出ていたのに、今ではどんどんCVRが下がっている…
そんなお悩みはLPOで解決することができます。LPOとは、LPをユーザーのニーズに合わせて改善し、CVR(コンバージョン率)を高めるWeb施策です。一度制作した「売れないLP」も、正しい方法で改善を続けていくことで永続的な成果を見込めるLPに成長させることができます。
※LPOについて詳しく知りたい方は、LPを最適化してCVRを高めるLPOについての基礎知識や、手順、具体的な改善施策を徹底解説した記事「LPOとは?基礎知識からCVR改善施策、事例までを徹底解説!」を合わせてお読みください。
8.まとめ
本記事では、売れるLPに必要な構成や要素について詳しく解説しました。
なんとなく、それっぽいLPを制作するだけでは期待通りの成果は得られません。ターゲットやニーズが明確であればあるほど売れるLPに近づきます。LP制作前のターゲット設定や構成立案が成功の可否を握っているといえるでしょう。
また、最初から売れるLPを作ることは非常に難しいため、公開後の継続的な改善が必要です。逆に、作って終わりではなく、公開後も中長期的な目線で改善を続けてあげれば、売れるLPになるということです。ユーザー目線でLPを制作・改善し「売れるLP」を目指しましょう。
ラヴィゴットの「お客様事例集」をお届けします
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